医療画像情報システム(PACS・RIS)について
2008年9月より医療画像情報システムが稼動し、2018年にシステムの更新がされました。
これまで一般撮影、CT・MRI撮影などの検査を受けた際は、フィルムに現像しその写真を読影していました。また、CT・MRI検査では画像枚数も多くなるので何枚ものフィルムとなり、現像時間も長く、写真を何枚も並べてみる必要があり、読影にも時間がかかっていました。
しかし、装置もカメラと同じようにデジタル化が進み、フィルムではなくデジタルで画像が作れるようになり、専用の画面で見ることができるようになりました。この装置を『PACS』といいます。『PACS』を導入したことで、患者様ご自身にとっても、私たち病院スタッフにとっても大きなメリットとなりました。
受けた検査は、全てコンピュータで画像を作り出し、画像専用サーバー(大型コンピュータ)に送られて保存されます。これにより24時間いつでも診察室や病棟の端末からその画像を呼び出して専用の画面で見ることができ「モニター診断」することができるようになりました。
便利になったこと
診察までの待ち時間が短縮しました
以前は、過去に撮影したフィルムを探し出すのに時間がかかっていましたが、現在では過去の画像も同画面に呼び出せ、すぐに比較することができ、検査が終わると診察室や病棟ですぐに画像を見ることができます。
診察の説明が分かりやすくなりました
過去の画像(何年分も保存できます。)と当日撮影した画像を簡単に比較することができ、また画像の拡大や画質の調整も行えますので、より分かりやすく説明を聞いていただくことができます。
CTでは、体を数ミリ毎に1枚の割合で撮影していきますので、数秒間に数百枚撮影することもあり、診察室ではこれを連続画像で見ることができます。実際には内臓を動画のように連続して見ているのと同じで、とてもよくわかります。また、従来の輪切りの画像だけでなく、縦切りの画像も作成することもできよりわかりやすくなりました。
他院との連携もフィルムレスです
当院で撮影した画像はCDでお渡しすることが可能となり、これまでのように重いフィルムを持ち運んでいただくことはありません。
地球環境にやさしい
フィルムがなくなりましたので、フィルムの廃棄物(銀もたくさん使われています)や現像液も使わなくなり、地球環境にも貢献できます。
放射線科では当院にお越しいただく皆様に、いつも最先端の検査を受けていただき、病気を早く発見してより良い治療を受けていただけるよう努めていきます。