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〒275-0026 千葉県習志野市谷津 1-9-17
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胆石外来

胆石外来について

みなさん胃のあたりが痛かった経験はありませんか?
「胃が痛むと思えば、実は胆石だった」といったことが多くあります。
胆石とは胆道にできた結石のことです。
胆道とは肝臓で作られた胆汁が十二指腸へ流れる経路のことで胆管と胆嚢のことを指します。胆石の多くは胆嚢内に出来ますが、時にこれが胆管内に落下することもあります。
胆嚢内の結石のことを胆嚢結石、胆管内の結石を胆管結石といいます。
胆石は検診などで指摘される場合が多くありますが、胆石保有患者の頻度は高く人口の約1割程度もいるとされており、無症状の胆石患者でも毎年約1-3%の確率で症状出現の可能性があります。

 
<以下のような症状を中心に診療・治療を行います>

胆石の症状は様々です。
無症状から代表的な症状として下記症状が有名ですが、気をつけなくてはいけないのが胃のあたりの痛みです。胃の痛みと思いこみ胃薬で対応したり、胃のバリウムや内視鏡で問題がないにも関わらず、症状が改善しないことがあります。
外来には「胃が痛む」と言って受診し、実は胆石だったという患者は非常に多いです。みなさん、胃が痛む、正確には胃のあたりが痛む時には胆石を疑ってください。
そして、症状のある場合は医療機関に受診して検査を受けてください。もし胆石に伴う症状があるようなら手術での治療をお勧めします。 理由は今後、発作を繰り返す可能性高く、非常に強い痛みが出現することもあるからです。

【上腹部痛、右肋弓下痛、腹部違和感、背部痛、吐き気、嘔吐、発熱、下痢など】

 
<検査>

採血、腹部超音波、MRI(MRCP)、CT、ERCP

 
<治療>

1.胆嚢結石 :(胆嚢内にある結石のこと)

胆嚢結石が存在している場合、年に約1-3%の確率で症状出現するとの報告があります。炎症の程度がひどい急性胆嚢炎などは、炎症のない胆石症とは治療内容が異なり、入院期間も長引くこともあるため、炎症が発症する前に治療(手術)をすることをお勧めします。治療内容は基本的には手術で胆嚢を摘出することです。

症状の無いもしくは軽度炎症の胆嚢結石の場合

外来で術前検査し手術可能と判断できたら、患者さんと日程調整をして腹腔鏡手術を行います。

治療までの流れ

外来で術前検査施行⇨評価・説明⇨手術承諾⇨麻酔科受診⇨入院手術
手術日:月曜日、水曜日

入院後の流れ

標準:4泊5日
1日目 術前日入院
2日目 手術当日:約1時間程度(軽症、中等症)、夕方より歩行可
3日目 手術翌日:食事開始、退院に向けリハビリ
4日目 術後2日:
5日目 術後3日:退院

手術内容

腹腔鏡下胆嚢摘出術
基本は3-5mmの穴と10mm前後の穴をお腹に開け手術を行います。

手術費用(概算)
入院予定期間 3割負担概算金額
基本4泊5日(標準は手術後3日で退院、手術後2日目以降退院可能) 165,000円(食事代含)*個室料金は別となります
  • 負担割合は患者様によって異なります。
  • 保険診療のため、高額療養費制度の対象です。

ただし炎症の程度や合併症の有無により、治療内容や入院期間、治療費が変更となります。

強い炎症を伴った胆嚢結石の場合 :急性胆嚢炎

(胆嚢の結石が胆嚢内でつまる事により炎症が起こった状態)
非常に強い痛みや発熱を主として症状が出現することが多く、治療に緊急を要することが多くあります。緊急手術で胆嚢を切除する場合や、炎症の起こっている胆嚢内に管を入れ(経皮的、内視鏡的)胆嚢内容物を吸引し炎症の改善を図ります。後者の場合、炎症の改善後手術で胆嚢を切除しますが、手術を施行する時期が炎症の程度と質によって異なります。特に慢性炎症が背景にある場合や胆嚢の炎症が胆管まで影響を及ぼしている場合などは、手術合併症の頻度が高くなるため安全性を担保する目的で手術時期は炎症改善後行います。これらにより入院期間は長くなります。

2.胆管結石 :(胆管内の結石のこと)

胆管結石は胆嚢結石と違い、急性炎症を引き起こした場合の死亡率が高いため胆管結石の治療は積極性を持って行います。また急性胆管炎の場合緊急治療の適応となります。
(死亡率: 急性胆管炎2.7-10% 急性胆嚢炎1%未満)

症状の無い胆管結石の場合 :(炎症のない場合)

胆管胆石の治療は基本的には内視鏡治療です。口から特殊な内視鏡を胃の次にある十二指腸まで進め、そこから胆管の開口部へ内視鏡より細い様々器具を胆管内に挿入して、ステント(チューブ)を留置したり、胆管結石を取り除いたりします(ERCP: Endoscopic retrograde cholangiopancreatographyを流用した治療)。大部分の結石は内視鏡で治療可能ですが、非常に大きい結石の場合や消化管再建後の患者で内視鏡的に治療困難な場合は、腹腔鏡下治療(一期的手術)や経皮的にアプローチをしたりします。
また、胆管結石の多くは胆嚢内から胆管へ落下したケースが多いため、胆管結石の治療と胆嚢の治療(手術)の両方を行うことが多いです。

MRCP:で胆嚢結石、胆管結石を抽出
ERCPで胆管結石抽出。その後内視鏡的に結石除去
内視鏡を用いて胆管結石を十二指腸内に採石
炎症を伴った胆管結石の場合:急性胆管炎

(胆管内の結石がつまり、胆汁うっ滞や胆汁感染が起こった状態)
急性胆管炎には軽症から重症がありますが、重症の場合、全身状態が悪く死亡率が高いため緊急入院、緊急治療を要します。内視鏡的に胆道ドレナージと感染コントロール、臓器不全の治療を行い全身状態の改善を図ります。その後は胆管結石と治療内容は同じです。

治療内容手順
STEP
内視鏡的に胆管内胆管内に胆管ステントを留置

感染もしくは詰まっている胆汁を排泄目的、結石嵌頓予防でステント留置します。
中等症、重症の場合は全身状態の改善を図ってから次の治療を行います。

STEP
胆嚢摘出(腹腔鏡下胆嚢摘出術)

胆嚢を取り除くことにより胆管内への落下結石を無くします。

STEP
内視鏡的砕石(採石)術

胆嚢の手術後、内視鏡を使い、胆管の出口を広げて胆管結石を取り除きます。

 
<当院の特徴>

従来、胆嚢結石と胆管結石の治療は腹腔鏡治療(手術)と内視鏡治療を行うため、各々外科と内科で診療科を別けて治療を行うことが一般的です。しかし各科の隔たりにより連携がスムースに行えず、時間と手間がかかる場合が多くあります。当院では胆石治療に対し、一貫して治療を行うため診療科の隔たりなく、高い技術の腹腔鏡手術と内視鏡治療を迅速に提供しています。これにより説明の一貫性や治療期間の短縮が可能となり、患者へのストレスや負担の軽減を図れる診療が提供できます。
尚、当院では安全性を最優先に治療を計画立て診療に従事しています。

 
治療内容:まとめ

胆嚢結石 A :腹腔鏡下胆嚢摘出術、(胆嚢穿刺、胆嚢ドレナージ)
胆管結石 B: 内視鏡的結石除去術
胆嚢胆管結石 ① A+B
② 腹腔鏡下胆嚢摘出術+腹腔鏡下総胆管切開 結石除去術

胆石外来

毎週金曜日 14:00~
完全予約制 047-774-3111(受付時間:14時~17時/(金)祝除く)
問い合わせ 047-476-5111 外科外来受付

医師紹介

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医長

豊田 真之

外科

専門医及び所属学会 医学博士
日本外科学会外科専門医・指導医
日本消化管学会胃腸科暫定専門医・指導医
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日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医・指導医
日本膵臓学会認定指導医
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日本病院総合診療医学会認定病院総合診療医
日本ヘリコバクター学会H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本消化器外科学会認定医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
帝京大学医学部付属病院 外科 非常勤講師
高橋 邦彦

外科

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