MRI検査について
当院では、1.5T MRI装置2台体制で検査を行っております。
MRI検査は、体の入る穴のあいた大きな磁石の中に体を入れて、FMラジオなどにも用いられる電波を体に当て、体の中の様子を画像化する検査です。
体の縦、横の輪切りの鮮明な断層写真が得られ、診断に大変役立つ検査です。
Symphony 1.5T (SIEMENS)
Aera 1.5T (SIEMENS)
頭部
脊椎
腹部・骨盤
四肢
検査前日・当日の注意事項
- 腹部の検査や造影剤を使用する検査では、お食事を控えていただくことがあります。
- 普段飲んでいるお薬は、医師の指示がない限り、通常通りお飲みください。
- 次のような方は、検査を受けることが出来ません。必ず事前にお知らせください。
- MRI非対応心臓ペースメーカー、心臓除細動器(ICD)を埋め込んでいる方
- 神経刺激装置(脳深部刺激装置、TENS装置)や骨刺激装置をご使用されている方
- 人工内耳(移植蝸牛刺激装置)、人工耳小骨をご使用されている方
- 磁石により装着する義眼や、磁石部分が着脱不能な義歯がある方(施行した歯科医に事前にご確認ください。)
- 美容用金糸をご使用の方
- 次のような方は検査が出来ない場合もありますので、必ず事前にお知らせください。
- 外傷や手術で体内に人工関節や脳動脈瘤クリップ、その他コイル、ステント、シャント、人工弁などの金属がある方(手術された病院へMRI検査可能か事前にご確認ください。)
- インスリンポンプ、持続グルコース測定器をご使用中の方(外せば検査可能であるため外して良いか事前にご確認ください。)
- 閉所恐怖症など狭い場所が苦手な方
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方(特に妊娠期間1~14週以内の検査は慎重になる必要があります。)
- 歯の矯正をしていて材質がわからない方(施行した歯科医に事前にご確認ください。)
- 撮影する部位によって、人工関節・人工骨頭などの金属が体内にある方
- 内視鏡クリップがある方(施行された病院へMRI検査可能かご確認ください。)
- 検査の妨げになる金属類は全て外し、熱を帯びる可能性のある衣服や遠赤外線素材の衣服は脱ぎ、安全に検査を行うため検査着に着替えていただきます。その際、ご家族や付き添いの方に着替えのお手伝いと検査室に入るまでの付き添いをお願いしています。安全向上のためご協力をお願いします。
- 時計、ネックレス、指輪、ベルト、ブラジャー等の金属のついている下着
- エレキバン、カイロ、湿布など
- 眼鏡、補聴器、入れ歯など
- コンタクトレンズ(カラーコンタクトレンズ、ディファイン)
- コルセット、ギブスなど金属がついているもの
- 金属が織り込まれた肌着
- その他金属を含むもの
※洗い流せる白髪染め(ヘアマスカラ・頭髪用の粉)を使用していると装置が故障し復旧までに日数と多額の費用が発生します。使用せずご来院ください。
※刺青(イレズミ)がある場合、火傷を起こす可能性があるため、検査できない場合があります。 - 造影剤を使用する検査については、造影検査同意書が必要となります。検査予約時にご記入いただき、当日予約票とあわせて放射線科受付(Eカウンター)にご提出ください。
撮影内容
- MRI装置の検査台に仰向けに寝ます。(撮影する部位によりうつ伏せの場合もあります。)
- 検査時間は、部位により異なりますが、15分~1時間くらいです。
- 動きにとても弱い検査です。撮影中は体を動かさないようにしてください。
- 撮影中は連続的に“ガンガン”と大きな音がしますが、耳栓やヘッドフォンにて音を軽減するようにしています。
- 時間のかかる検査のため、検査中気分が悪くなった場合や何かあった場合は、手元のブザーを握ってください。
- 造影剤を使用する検査もあります。
目的の部分をより詳しく検査するために、造影剤を静脈から注射して撮影します。
万が一、検査中に気分が悪くなった場合は、すぐにお知らせください。 - 基本的には寝ているだけの検査です。リラックスして検査をお受けください。(腹部の検査は息止めをしていただく場合があります。)
MRI検査は、他検査に比べ孤独感や緊張感がより多く感じられる検査です。日々進歩していく装置とともに私達技師も、最先端技術や最新のアプリケーションを有効的に用いた検査を行うことで、検査時間の短縮や負担の軽減を図り、不安を少しでも取り除いた「優しい検査」を提供できるよう努力していきたいと考えています。
MRI検査に関するご不明な点がございましたら、どのようなことでも構いませんので放射線科(Eカウンター)までお気軽にお声をおかけください。