血管外科について
心臓血管疾患の分類としては冠動脈疾患 弁膜症 大血管 末梢血管 静脈・リンパの5つに大別されます。
血管外科ではその中で末梢血管疾患および静脈・リンパ管疾患を主に扱います。
透析用のバスキュラーアクセスの作製や管理・トラブルにも対処しています。
以下のような症状を中心に診療・治療を行います
- 末梢血管疾患
- 閉塞性動脈硬化症 : 足のしびれ 歩行時の痛み 安静時の痛み 足趾の潰瘍・壊死
- 静脈疾患
- 下肢静脈瘤 : 下肢の血管の怒張 足のだるさ むくみなど
- 表在静脈の血栓性静脈炎 : 怒張した静脈の腫れ・痛み
- 深部静脈血栓症 : 下肢の急な腫脹 痛み
- リンパ管疾患
- リンパ浮腫 : 骨盤内臓器あるいは下肢の手術後の足のむくみ
閉塞性動脈硬化症の具体的な治療
基本的には運動 禁煙 内服薬による治療ですが改善しない場合外科的介入を行います。
腹部大動脈腸骨動脈領域の閉塞
血管内治療
非解剖学的バイパス術
足部の動脈の血管内治療(足趾の壊死例)
下肢静脈瘤レーザー治療の紹介
保険適用の下肢静脈瘤レーザー治療導入しました。
実施施設 登録番号 H00223 津田沼中央総合病院 実施医 認定証 登録番号 00380 波多野 稔
レーザー手術に関して日帰り入院~1泊2日入院まで対応します。
料金
1割負担 | 3割負担 | |
---|---|---|
日帰り入院 | 約18,000円 |
約54,000円 |
1泊2日入院 | 約22,000円 |
約66,000円 |
- 日帰りもしくは1泊2日入院で手術が可能です。
- 手術の傷跡1ヶ所で、目立ちません。
- 一時的に痛み、つっぱり感、皮下出血などが起こる事があります。
- 新しい治療法であり、日本での長期成績が出ていません。
- 足がボコボコしている。
- 足がだるい。疲れやすい。
血管内レーザー治療とは?
治療する静脈の中にレーザー光を導く為の細い光ファイバーを通し、血管内に照射されたレーザーの熱によって静脈を塞いでしまう方法です。
以前から標準的に行われているストリッピング手術は、太ももの悪くなった静脈を手術で取り除きますが、血管内レーザー治療は血管の中から静脈を塞いで血液を流れなくしてしまいます。
レーザー治療の最も良い点は、一言でいうと、身体に優しい治療で従来のストリッピング手術では足のつけ根と膝の2ヵ所を切開しなければならないのに対し、レーザー治療では1ヵ所に細い針を刺す方法、もしくは、数ミリの切開で治療することができます。
ELVeSレーザーは下肢静脈瘤(一次性下肢静脈瘤)治療用レーザーとして、世界中で年間10万例以上の患者様に施行されています。
下肢静脈瘤とは?
下肢静脈には筋肉の中を走る「深部静脈」と皮膚と筋肉の間を走る「表在静脈」があり、静脈瘤ができるのは皮膚に近い伏在静脈と呼ばれる表在静脈です。
下肢の静脈には血液が重力によって足先へ逆流しないように弁がついていますが、それらの弁が壊れると血液の逆流が起こり、うっ血が生じて血管の拡張や蛇行することによりコブができます。
これが下肢静脈瘤です。
- 女性に多くみられます
- 加齢と共に静脈瘤発生の頻度が増加します
- 親族に静脈瘤がある場合に発生頻度が高くなります
- 美容師、調理師など長時間立つ仕事に従事されている方に多くみられます
- 妊娠・出産をきっかけに発生しやすくなっています
- 足の静脈がコブ状になり、だるい・重い・疲れる・ほてる
- 歩行時もしくは就寝中に、こむら返り(足がつる)を起こすことがある
- かゆみ・皮膚硬結・皮膚炎や湿疹がある
- 皮膚が黒くなる・潰瘍ができている
下肢深部静脈血栓症
足の静脈に血栓を形成して足がはれる病気です。血液検査および超音波検査で診察当日に診断が可能です。
透析関連
シャント作成は1泊の入院で、シャント狭窄に対しては日帰りで拡張術を行っています。
その他、リンパ浮腫・糖尿病性足病変などにも対処させていただきます。
手術実績
血管その他 内訳
血管移植術・バイパス術、大伏在静脈抜去術、下肢静脈瘤手術
上腕動脈表在化法、動脈塞栓除去術
医師紹介
外科
専門医及び所属学会 | 日本外科学会専門医 日本脈管学会専門医 日本外科学会(専門医) 日本心臓血管外科学会 日本血管外科学会 日本脈管学会(専門医) 日本静脈学会 |
---|---|
専門領域 | 末梢血管領域・静脈リンパ管疾 |
外来日
外来曜日 | 受付 | 診察 |
---|---|---|
金曜日 | 12:30~17:00【一部予約制】 | 14:00~ |