女性骨盤底外来について
当外来は、子宮脱や膀胱瘤、直腸瘤といった骨盤臓器脱、あるいは腹圧をかけたときの尿失禁にお悩みで、手術による根治を希望される患者さんを対象としております。
ただし、評価のうえ手術の必要性が低いと判断した場合や、手術に適さない何らかの理由があるなど、保存的な治療が望ましいと判断した患者さんについては婦人科、リハビリテーション科とスムーズに連携を行い、手術以外の管理方法の提案もいたします。
骨盤底の脆弱化が原因であるこれら疾患の治療は、泌尿器科・婦人科・大腸外科などの複数科にまたがる知識・経験が必要であり、高い専門性が求められます。
また、羞恥心のため、通常の外来を受診することをためらわれる患者さんは多く、専門外来として集中した時間帯を設定することで、患者さんの精神的な負担を少しでも軽減できればと考えております。
予約患者さん優先にはなりますが、初診の患者さんも受付しております。
不便な症状でお困りの方はまず一度当外来へご相談ください。
骨盤臓器脱について
骨盤臓器脱の種類
臓器の支持組織がぜい弱化し、腟から様々な臓器が脱出してくる病気です。出てきている臓器の種類によって呼び方が変わります。
骨盤臓器脱治療の3本柱
まずは生活改善と骨盤底筋体操から開始します。
そのうえで、すぐに治す場合は手術を、手術を避けて症状の改善をしたい場合はペッサリーやサポーターをそれぞれお勧めいたします。
手術の内容につきましては患者さんの病態や合併症などを考慮したうえで提案をいたします。
そのうえで、すぐに治す場合は手術を、手術を避けて症状の改善をしたい場合はペッサリーやサポーターをそれぞれお勧めいたします。
手術の内容につきましては患者さんの病態や合併症などを考慮したうえで提案をいたします。
仙骨腟固定術について
当院にはダビンチXiが導入されており、ロボット支援仙骨腟固定術を実施しております。
通常5日間程度の入院期間で実施可能です。頭低位をとって行う手術のため、緑内障がある方、未治療の脳動脈瘤がある方などは実施ができない場合があります。
仙骨腟固定術(LSC/RASC)
腹腔内でメッシュを用いて腟をおなか側に引き上げ、仙骨前の靭帯に固定する治療です。
2016年に腹腔鏡手術が、2020年にロボット支援手術がそれぞれ保険収載されました。本術式の長所としては、さまざまなタイプの臓器脱に対応ができる・メッシュを用いた治療のため再発率が低い・性活動への影響が少ないことなどがあります。
2016年に腹腔鏡手術が、2020年にロボット支援手術がそれぞれ保険収載されました。本術式の長所としては、さまざまなタイプの臓器脱に対応ができる・メッシュを用いた治療のため再発率が低い・性活動への影響が少ないことなどがあります。
医師紹介
松本 卓矢
泌尿器科
専門医及び所属学会 | 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター認定医 日本泌尿器科学会 日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会 日本女性骨盤底医学会 ロボット手術(da Vinci) Certificate of da Vinci console surgeon SpaceOAR System Appliers Training 修了 Rezume System Physician Training 修了 |
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専門領域 | 泌尿器一般・骨盤臓器脱 |