病院指標の公開
DPCデータを用いた病院指標
DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、市民の皆さんに情報公開を進めています。この指標によって、当院の特徴や急性期医療の現状を理解していただくことを目的としています。
現在公開している病院指標は、平成28年度(平成28年4月1日~平成29年3月31日)中に当院を退院した患者様のデータを集計の対象として作成しています。 集計対象患者は、医科保険適用患者(公費、生活保護患者含む)で、DPC対象外患者(自動車賠償責任保険や労災保険、自費等)のデータは含まれません。
DPC(診断群分類別包括制度)とは
DPC(Diagnosis Procedure Combination)の略で、医師が決定した主病名に基づき、入院患者様の一連の医療行為を、国で定めた1日あたりの定額の点数から入院医療費を計算する制度です。DPC対象となる患者様は保険適用患者で、一般病棟に入院された患者様を対象とします。
病院指標(臨床指標)
医療の質を具体的な数値として示し、客観的に評価することを可能としたものです。
これにより、医療の過程や結果のなかに潜在している課題や改善点を見つけ出し、医療の質向上に役立てることを目的としています。
平成28年度 津田沼中央総合病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 27 | 46 | 107 | 136 | 231 | 284 | 484 | 799 | 884 | 332 |
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2-なし 副傷病なし | 93 | 46.49 | 21.25 | 3.23 | 84.08 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2-なし 副傷病なし | 61 | 24.25 | 17.95 | 1.64 | 82.69 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | 41 | 19.90 | 12.43 | 0.00 | 75.51 | |
0400801499×002 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2-なし 副傷病なし | 30 | 29.73 | 15.29 | 0.00 | 84.27 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2-なし 副傷病なし | 30 | 11.17 | 11.06 | 0.00 | 70.97 |
【解説】
内科の症例数で最も多いのが、誤嚥性肺炎です。誤嚥性肺炎とは、高齢者や脳梗塞後遺症などで、嚥下(飲食物を飲み込む)機能が衰えている方に起こりやすい肺炎です。また、心不全、尿路感染症、肺炎なども高齢者に多い症例です。これらは、繰り返し発症する可能性もあります。当院では急性期治療終了後、必要に応じ慢性期病棟へ転棟し、継続した治療とケアを実施しています。 2015年度と比較すると、胆管炎の症例も増加しました。これは消化器科医師の増員により診療体制が充実したものと考えられます。
内科の症例数で最も多いのが、誤嚥性肺炎です。誤嚥性肺炎とは、高齢者や脳梗塞後遺症などで、嚥下(飲食物を飲み込む)機能が衰えている方に起こりやすい肺炎です。また、心不全、尿路感染症、肺炎なども高齢者に多い症例です。これらは、繰り返し発症する可能性もあります。当院では急性期治療終了後、必要に応じ慢性期病棟へ転棟し、継続した治療とケアを実施しています。 2015年度と比較すると、胆管炎の症例も増加しました。これは消化器科医師の増員により診療体制が充実したものと考えられます。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 40 | 6.78 | 7.89 | 0.00 | 62.98 | |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2-なし | 25 | 8.04 | 9.19 | 0.00 | 69.36 | |
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1-なし 手術・処置等2-なし 副傷病なし | 24 | 6.63 | 7.61 | 0.00 | 54.42 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 24 | 5.63 | 5.60 | 0.00 | 42.42 | |
060035xx01000x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1-なし 手術・処置等2-なし 副傷病なし | 23 | 13.13 | 15.92 | 0.00 | 71.65 |
【解説】
外科では、結腸の憩室性疾患や虚血性腸炎が多い症例です。手術は、開腹手術のみならず、胆嚢切除、虫垂切除、鼠径ヘルニアなどの手術をはじめ、悪性腫瘍による結腸切除術も腹腔鏡下手術を行っています。また、結腸切除後の絶食期間を短縮し、早期退院を目指すERAS(Enhanced Recovery After Surgery)プログラムも実践しており、平均在院日数も全国平均より、やや短く早期に退院していることがわかります。
外科では、結腸の憩室性疾患や虚血性腸炎が多い症例です。手術は、開腹手術のみならず、胆嚢切除、虫垂切除、鼠径ヘルニアなどの手術をはじめ、悪性腫瘍による結腸切除術も腹腔鏡下手術を行っています。また、結腸切除後の絶食期間を短縮し、早期退院を目指すERAS(Enhanced Recovery After Surgery)プログラムも実践しており、平均在院日数も全国平均より、やや短く早期に退院していることがわかります。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 106 | 68.35 | 27.63 | 4.72 | 83.68 | |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし | 101 | 53.57 | 20.57 | 2.97 | 82.12 | |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2-なし | 28 | 50.75 | 20.45 | 3.57 | 80.57 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし | 20 | 11.35 | 5.49 | 0.00 | 55.05 | |
160740xx97xx0x | 肘関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 副傷病なし | 19 | 6.11 | 5.33 | 0.00 | 34.26 |
【解説】
整形外科の上位3症例は、いずれも平均年齢が80歳を超える高齢患者様であることがわかります。これらの症例は、高齢化社会に伴い、年々増加することが見込まれること、また容易に退院できないため、当院では急性期から回復期まで継続して治療を行ない、患者様のADL(日常生活動作)が回復できるよう、多職種スタッフが一丸となって医療看護を提供しています。
整形外科の上位3症例は、いずれも平均年齢が80歳を超える高齢患者様であることがわかります。これらの症例は、高齢化社会に伴い、年々増加することが見込まれること、また容易に退院できないため、当院では急性期から回復期まで継続して治療を行ない、患者様のADL(日常生活動作)が回復できるよう、多職種スタッフが一丸となって医療看護を提供しています。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院 日数(自院) |
平均在院 日数(全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060×2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1-なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし | 57 | 21.51 | 16.54 | 1.75 | 74.72 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 55 | 4.47 | 5.24 | 1.82 | 68.20 | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2-なし 副傷病なし | 23 | 11.22 | 7.12 | 0.00 | 68.30 | |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 手術・処置等2-なし | 23 | 7.91 | 6.38 | 4.35 | 77.83 | |
010040x099x00x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2-なし 副傷病なし | 22 | 56.55 | 19.35 | 4.55 | 73.82 |
【解説】
脳神経外科では、脳梗塞と前庭機能障害(耳の前庭系の平衡障害いわゆるめまい)が上位症例となっています。当院ではMRI(磁気共鳴画像診断装置)を2台体制としており、脳梗塞の早期発見に努めています。また、急性期治療後に必要に応じて回復期リハビリテーションを行い、在宅復帰を目指しています。
脳神経外科では、脳梗塞と前庭機能障害(耳の前庭系の平衡障害いわゆるめまい)が上位症例となっています。当院ではMRI(磁気共鳴画像診断装置)を2台体制としており、脳梗塞の早期発見に努めています。また、急性期治療後に必要に応じて回復期リハビリテーションを行い、在宅復帰を目指しています。
<集計方法と定義>
- 対象患者は一般病棟に1回以上入院した、医科レセプトのみの患者です。
- 入院後24時間以内に死亡した患者様は対象外です。
- 症例数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)で表示しています。
- 各診療科別に患者数の多いDPC14桁分類についてDPCコード、名称、患者数、自院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を示しています。
- 一般病棟の中における転科においては、主たる診療科は医療資源を最も投入した傷病の診療科で集計しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | – | 10 | – | 19 | – | – | 1 | 7 |
大腸癌 | – | 22 | 33 | 24 | – | 30 | 1 | 7 |
乳癌 | – | ‐ | 10 | – | – | – | 1 | 7 |
肺癌 | – | – | – | – | – | 10 | 1 | 7 |
肝癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
【解説】
5大癌といわれる「胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌」の初発病期分類と再発数を表に示したものです。
【胃癌】胃癌の主な治療法には内視鏡的治療、腹腔鏡補助下手術、開腹手術、化学療法(抗癌剤)、放射線療法などがありますが、その病期に応じた治療を選択することが大切です。
当院では日本胃癌学会の胃癌治療ガイドラインにのっとり、早期胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術を行っています。比較的小さな胃癌でリンパ節転移がないか軽度の方、つまり病期IA(がんが粘膜内あるいは粘膜下組織にとどまり、リンパ節転移がない)で内視鏡的治療の対象にならない方や、病期IB(癌が粘膜内あるいは粘膜下組織にとどまり、すぐ近くだけのリンパ節転移がある、あるいは癌が固有筋層にとどまり、リンパ節転移がない)の方が対象になります。
【大腸癌】当院における悪性腫瘍の中で最も多いのが大腸癌です。内視鏡的治療の適応にならない症例に対し、腫瘍が特に大きい場合や穿孔がある場合などを除き、腹腔鏡補助下手術の適応としています。
また、2017年度より、入院患者様の便潜血反応検査を推進し、大腸癌の早期発見を目指しています。
【乳癌】各Stageが10症例未満のため「-」表示でありますが、外科的治療や抗癌剤治療、ホルモン療法などを患者様の状態に合わせ選択、実施しています。
【肺癌】【肝癌】各Stageが10症例未満のため「-」表示としています。患者様がご高齢などで積極的な治療を望まない場合もありますが、治療が必要な場合は、治療が可能な施設へご紹介させていただきます。
患者様に抗癌剤治療が必要になった場合には、初回導入時は入院、以降は外来化学療法室で、安心して実施することができます。
5大癌といわれる「胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌」の初発病期分類と再発数を表に示したものです。
【胃癌】胃癌の主な治療法には内視鏡的治療、腹腔鏡補助下手術、開腹手術、化学療法(抗癌剤)、放射線療法などがありますが、その病期に応じた治療を選択することが大切です。
当院では日本胃癌学会の胃癌治療ガイドラインにのっとり、早期胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術を行っています。比較的小さな胃癌でリンパ節転移がないか軽度の方、つまり病期IA(がんが粘膜内あるいは粘膜下組織にとどまり、リンパ節転移がない)で内視鏡的治療の対象にならない方や、病期IB(癌が粘膜内あるいは粘膜下組織にとどまり、すぐ近くだけのリンパ節転移がある、あるいは癌が固有筋層にとどまり、リンパ節転移がない)の方が対象になります。
【大腸癌】当院における悪性腫瘍の中で最も多いのが大腸癌です。内視鏡的治療の適応にならない症例に対し、腫瘍が特に大きい場合や穿孔がある場合などを除き、腹腔鏡補助下手術の適応としています。
また、2017年度より、入院患者様の便潜血反応検査を推進し、大腸癌の早期発見を目指しています。
【乳癌】各Stageが10症例未満のため「-」表示でありますが、外科的治療や抗癌剤治療、ホルモン療法などを患者様の状態に合わせ選択、実施しています。
【肺癌】【肝癌】各Stageが10症例未満のため「-」表示としています。患者様がご高齢などで積極的な治療を望まない場合もありますが、治療が必要な場合は、治療が可能な施設へご紹介させていただきます。
患者様に抗癌剤治療が必要になった場合には、初回導入時は入院、以降は外来化学療法室で、安心して実施することができます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 18 | 8.00 | 46.56 |
中等症 | 97 | 26.14 | 81.58 |
重症 | 25 | 29.44 | 83.44 |
超重症 | – | – | – |
不明 | – | – | – |
【解説】
成人の市中肺炎※につき、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しました。
成人市中肺炎の重症度の中で最も多い症例は「中等症」の97人で、2015年度と比較すると症例数が2倍に増えました。また、平均年齢もやや高くなり、平均在院日数が長くなっています。
また、軽症患者様の平均年齢は46.56歳ですが、重症になるほど平均年齢が上がり、平均在院日数も長くなる傾向があります。
※市中肺炎とは:病院外で日常生活をしていた人に発症する肺胞(はいほう:空気がたまるところ)の急性炎症です。
成人の市中肺炎※につき、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しました。
成人市中肺炎の重症度の中で最も多い症例は「中等症」の97人で、2015年度と比較すると症例数が2倍に増えました。また、平均年齢もやや高くなり、平均在院日数が長くなっています。
また、軽症患者様の平均年齢は46.56歳ですが、重症になるほど平均年齢が上がり、平均在院日数も長くなる傾向があります。
※市中肺炎とは:病院外で日常生活をしていた人に発症する肺胞(はいほう:空気がたまるところ)の急性炎症です。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候群 | 3日以内 | 22 | 7.23 | 77.32 | 4.55 |
その他 | – | – | – | – | ||
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | – | – | – | – | – |
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 148 | 47.75 | 78.12 | 3.38 |
その他 | 22 | 64.41 | 73.86 | 9.09 | ||
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | – | – | – | – | – |
I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | – | – | – | – | – |
I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | – | – | – | – | – |
I679 | 脳血管疾患,詳細不明 | – | – | – | – | – |
<集計方法と定義>
- 対象患者は一般病棟に1回以上入院した、医科レセプトのみの患者です。
- 入院後24時間以内に死亡した患者様は対象外です。
- 発症日から「3日以内」「その他」に分けて数値を記載しています。
- 症例数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)で表示しています。
- 最も医療資源を投入した傷病のICD10コード(G45$、G46$、I63$、I65$、I66$、I675、I679)別に集計しています。
【解説】
脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。
脳卒中などは迅速な対応が求められることが多く、救急患者の受け入れも可能な限り行っており、発症後4.5時間以内の超急性期脳梗塞に対しては、積極的に血栓溶解療法(t-PA静注療法)を行っています。
急性期治療終了後には、回復期リハビリテーション病棟へ移り、365日提供による積極的なリハビリテーションで、在宅環境に合わせた訓練を行い、在宅復帰を目指しています。また、退院後も必要に応じ、訪問リハビリテーションによる継続的なフォローを実施しています。
その他、他施設にて急性期治療を終了し、回復期リハビリテーションが必要な患者様も積極的に受入れています。
脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。
脳卒中などは迅速な対応が求められることが多く、救急患者の受け入れも可能な限り行っており、発症後4.5時間以内の超急性期脳梗塞に対しては、積極的に血栓溶解療法(t-PA静注療法)を行っています。
急性期治療終了後には、回復期リハビリテーション病棟へ移り、365日提供による積極的なリハビリテーションで、在宅環境に合わせた訓練を行い、在宅復帰を目指しています。また、退院後も必要に応じ、訪問リハビリテーションによる継続的なフォローを実施しています。
その他、他施設にて急性期治療を終了し、回復期リハビリテーションが必要な患者様も積極的に受入れています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) | 83 | 0.34 | 1.29 | 0.00 | 67.42 | |
K6335 | ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) | 44 | 1.70 | 3.20 | 0.00 | 71.43 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 40 | 1.00 | 2.08 | 0.00 | 61.20 | |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 39 | 1.97 | 3.36 | 0.00 | 55.69 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 24 | 4.71 | 7.92 | 0.00 | 68.58 |
【解説】
外科主要手術トップは、2015年度に引き続き内視鏡的大腸ポリープ切除術の83症例でした。鼠径ヘルニア手術は84症例でその内、腹腔鏡下手術は40症例と、2015年度と比較すると増加しています。
結腸悪性腫瘍の手術においては、腫瘍が特に大きい場合や穿孔がある場合などを除き、腹腔鏡補助下手術の適応としています。また、術後の絶食期間を短縮し、早期退院を目指すERAS(Enhanced Recovery After Surgery)プログラムも実践しております。
外科主要手術トップは、2015年度に引き続き内視鏡的大腸ポリープ切除術の83症例でした。鼠径ヘルニア手術は84症例でその内、腹腔鏡下手術は40症例と、2015年度と比較すると増加しています。
結腸悪性腫瘍の手術においては、腫瘍が特に大きい場合や穿孔がある場合などを除き、腹腔鏡補助下手術の適応としています。また、術後の絶食期間を短縮し、早期退院を目指すERAS(Enhanced Recovery After Surgery)プログラムも実践しております。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(上腕)(大腿) | 69 | 4.87 | 57.04 | 0.00 | 80.78 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 52 | 5.33 | 60.63 | 9.62 | 81.33 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕)(下腿) | 40 | 3.13 | 19.28 | 0.00 | 61.80 | |
K0821 | 人工関節置換術(膝)(股) | 25 | 1.96 | 54.16 | 0.00 | 70.40 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(前腕)(下腿) | 25 | 1.36 | 4.60 | 0.00 | 55.84 |
【解説】
整形外科の主要手術においては、大腿骨近位部骨折の手術症例が多く、上位1位2位を占めています。K0461骨折観血的手術の中で大腿に対する手術のみにすると59症例で、平均年齢は86.24歳、K0811人工骨頭挿入術(股)でも平均年齢が81.33歳と、高齢であることがわかります。
高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられ、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期社会復帰を目指し、急性期治療後に継続してリハビリテーションを実施するために、回復期リハビリテーション病棟へ転棟することが多く、平均術後日数が長めであります。
整形外科の主要手術においては、大腿骨近位部骨折の手術症例が多く、上位1位2位を占めています。K0461骨折観血的手術の中で大腿に対する手術のみにすると59症例で、平均年齢は86.24歳、K0811人工骨頭挿入術(股)でも平均年齢が81.33歳と、高齢であることがわかります。
高齢者の骨折が増加している現在、手術が必要と考えられ、全身状態がよければ可能な限り早く手術を行い、早期社会復帰を目指し、急性期治療後に継続してリハビリテーションを実施するために、回復期リハビリテーション病棟へ転棟することが多く、平均術後日数が長めであります。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 11 | 1.64 | 17.82 | 0.00 | 81.45 | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) | – | – | – | – | – |
【解説】
慢性硬膜下血腫とは、軽微な頭部外傷による微量の出血などが原因で、被膜を伴う血腫が硬膜下に形成され、徐々に拡大していきます。通常は3週間~数カ月かけて血腫がつくられるため、受傷直後は無症状や頭痛程度の症状しかなく気付かない場合もあります。
また、アルコール多飲者や高齢者に多く発症すると言われています。
「慢性硬膜下血腫」に対する血腫除去術は、当院では無剃毛、頭皮は3~4mmの小切開、頭蓋骨には2~3mmの穴で済む、穿刺術を可能な限り行っています。
慢性硬膜下血腫とは、軽微な頭部外傷による微量の出血などが原因で、被膜を伴う血腫が硬膜下に形成され、徐々に拡大していきます。通常は3週間~数カ月かけて血腫がつくられるため、受傷直後は無症状や頭痛程度の症状しかなく気付かない場合もあります。
また、アルコール多飲者や高齢者に多く発症すると言われています。
「慢性硬膜下血腫」に対する血腫除去術は、当院では無剃毛、頭皮は3~4mmの小切開、頭蓋骨には2~3mmの穴で済む、穿刺術を可能な限り行っています。
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) | 33 | 0.00 | 1.18 | 0.00 | 57.76 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 22 | 4.64 | 21.32 | 0.00 | 80.32 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 12 | 3.67 | 25.00 | 0.00 | 67.83 | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) | 10 | 111.40 | 48.40 | 40.00 | 79.50 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) | 10 | 1.70 | 15.60 | 0.00 | 56.60 |
<解説>
内視鏡的大腸ポリープ切除術が33症例で、外科と合わせると116症例と最も多くなっています。また、胆汁の流れが悪い部分にチューブを設置し、胆汁の流れを元通りにする内視鏡的ステント留置術が22症例と多くなっています。
消化器科の医師増員により、内視鏡を使用した主要手術のバリエーションと症例数が増加しました。2017年度には内視鏡室が3部屋へと増設し、消化器内視鏡検査と治療体制を充実させ、患者様の積極的な受入れを実施しています。
内視鏡的大腸ポリープ切除術が33症例で、外科と合わせると116症例と最も多くなっています。また、胆汁の流れが悪い部分にチューブを設置し、胆汁の流れを元通りにする内視鏡的ステント留置術が22症例と多くなっています。
消化器科の医師増員により、内視鏡を使用した主要手術のバリエーションと症例数が増加しました。2017年度には内視鏡室が3部屋へと増設し、消化器内視鏡検査と治療体制を充実させ、患者様の積極的な受入れを実施しています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) | 61 | 0.00 | 1.00 | 0.00 | 74.64 |
【解説】
白内障に対する水晶体再建術は61症例で、平均年齢76.64歳、54歳~93歳の幅広い患者年齢層でした。また、当院の白内障手術は1泊2日の入院手術としており、手術翌日に診察してからご退院いただいています。
白内障に対する水晶体再建術は61症例で、平均年齢76.64歳、54歳~93歳の幅広い患者年齢層でした。また、当院の白内障手術は1泊2日の入院手術としており、手術翌日に診察してからご退院いただいています。
<集計方法と定義>
- 対象患者は一般病棟に1回以上入院した、医科レセプトのみの患者です。
- 入院後24時間以内に死亡した患者様は対象外です。
- 症例数が10未満の数値の場合は、-(ハイフン)で表示しています。
- 同一手術において複数の手術手技を行った場合、主たるもののみをカウントしています。
- 輸血関連(K920$)は除外しています。
- 創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術(一部)およびすべての加算は除外しています。
- 手術日数は、集計対象となった日から主たる手術の手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は主たる手術の手術日から(手術日当日は含まない)集計対象となった終了日までです。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 17 | 0.51 |
異なる | – | – |
【解説】
「手術・術後の合併症」の中の主な疾患は、ポリープ切除後の出血、透析シャントの閉塞、人工関節の脱臼や術後吻合部の狭窄などによる治療入院が挙げられます。2015年度と比較すると減少していることがわかります。
「手術・術後の合併症」の中の主な疾患は、ポリープ切除後の出血、透析シャントの閉塞、人工関節の脱臼や術後吻合部の狭窄などによる治療入院が挙げられます。2015年度と比較すると減少していることがわかります。
更新履歴
- 2017/09/26
- 平成28年度 病院指標の公開
- 2017/09/29
- 初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数 修正
2016年度の全退院患者数は3330件、平均年齢は69.26歳で、高齢の患者様が多いことがわかります。また、60歳以上の退院患者数は、2499件と全体の75%を占めています。
2015年度の年齢階級と比較すると、患者数のピークが70歳代より80歳代へ変化したことや、80歳代以上の患者数が110件増加していることから、当院においても超高齢化が進んでいることがわかります。
年齢階級別の主な疾患は、40歳代以下が鼠径ヘルニア、虫垂炎、腸炎、睡眠時無呼吸症候群、50歳-60歳代では、大腸の悪性腫瘍、小腸大腸の良性疾患(ポリープ、憩室炎など)、鼠径ヘルニア、睡眠時無呼吸症候群、70歳以上が、肺炎(誤嚥性含む)、心不全、胸腰椎骨折、股関節大腿近位部骨折、白内障、胃の悪性腫瘍などです。