病院指標

病院指標の公開

DPCデータを用いた病院指標

DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、市民の皆さんに情報公開を進めています。この指標によって、当院の特徴や急性期医療の現状を理解していただくことを目的としています。
現在公開している病院指標は、令和2年度(令和2年4月1日~令和3年3月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計の対象として作成しています。 集計対象患者は、医科保険適用患者(公費、生活保護患者含む)で、DPC対象外患者(自動車賠償責任保険や労災保険、自費等)のデータは含まれません。

DPC(診断群分類別包括制度)とは

DPC(Diagnosis Procedure Combination)の略で、医師が決定した主病名に基づき、入院患者さんの一連の医療行為を、国で定めた1日あたりの定額の点数から入院医療費を計算する制度です。DPC対象となる患者さんは保険適用患者で、一般病棟に入院された患者さんを対象とします。

病院指標(臨床指標)

医療の質を具体的な数値として示し、客観的に評価することを可能としたものです。
これにより、医療の過程や結果のなかに潜在している課題や改善点を見つけ出し、医療の質向上に役立てることを目的としています。

令和2年度 津田沼中央総合病院 病院指標

1.
年齢階級別退院患者数
2.
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
3.
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
4.
成人市中肺炎の重症度別患者数等
5.
脳梗塞の患者数等
6.
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
7.
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 16 37 82 120 178 341 412 916 1094 407
今年度(2020年度)の退院患者数は3,603名で、前年度に比べ17名減少しました。
新型コロナウイルス感染症による影響と考えられます。

年齢区分は80歳代が最も多く、全体の約3割を占めています。0~40歳代までは前年度より減少し、50~70歳代は増加、80・90歳代は減少が見られました。

年齢階級別の主な疾患として、60歳未満は睡眠時無呼吸症候群、虫垂炎、上肢(鎖骨、腕等)の骨折、大腸ポリープ、胆のう結石、鼠径ヘルニア、足関節の骨折、60歳以上は肺炎(誤嚥性を含む)、脳梗塞、白内障、悪性腫瘍、大腿骨近位骨折、心不全、胸腰椎圧迫骨折、尿路感染症などがあげられます。

近年では当院周辺に若い世代の住民も増え、幅広い医療の提供が求められます。
また、サテライトクリニックの開院に伴い、当院との円滑な連携が可能となりました。
今後も充実した医療の提供と患者様に寄り添った医療を両立していけるよう、取り組んでまいります。

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診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 146 32.17 20.51 4.11% 85.86
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 あり 118 2.00 2.04 0.00% 53.75
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 93 27.24 17.23 4.30% 84.45
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 68 2.07 2.66 0.00% 64.51
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 57 21.51 13.00 3.51% 82.42
前年度1位と2位の順位に変わりありません。

誤嚥性肺炎とは、高齢者や脳梗塞後遺症などで、嚥下(飲食物を飲み込む)機能が低下した高齢者に起こりやすい疾患です。
当院では経口摂取が可能となるようにリハビリテーションで嚥下訓練を行っています。

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、1時間あたり5回以上無呼吸や低呼吸が発生し、そのために熟眠できず、日中など起きている時間に異常な眠気を催す状態のことをいいます。

前年度と違う点として、昨年度5位の心不全が28件増加して3位にあがりました。
肺炎や心不全が全国平均と比較して在院日数が長くなっている理由として、当院では急性期治療終了後、必要に応じ慢性期病棟へ転棟し継続した治療とケアを実施しているためです。

各専門の医師が交代で総合内科の初診を行っています。お話を伺い診察・検査等を行った後、必要に応じて各専門の医師の外来へ紹介させていただきます。
複数の疾患を有する方については、各専門医と相談をしながら治療を行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 91 3.58 4.86 0.00% 68.55
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 54 8.06 6.41 0.00% 64.04
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 50 5.16 5.44 0.00% 38.34
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 40 2.60 2.66 2.50% 69.48
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 26 15.12 16.19 0.0% 76.50
前年度2位の鼠径ヘルニアが28件増加し1位になり、5位だった胆嚢疾患は26件増加し2位となりました。
虫垂炎は順位は変わりありませんが、16件増加しました。在院日数は全国平均と比較して短いことがわかります。

当院では、多くの手術で体への負担が軽い「腹腔鏡手術」を行っています。腹腔鏡手術は、従来の開腹手術と比較して高度な技術が必要ですが、「日本内視鏡外科学会技術認定医」をはじめとした豊富な経験を有する常勤医が勤務しており、多様な術式に対応が可能です。
低浸襲腹腔鏡手術を希望される方は、できる限り対応しています。
また、胆石症、虫垂炎、鼠径(そけい)ヘルニア手術のみならず、大腸癌、胃癌での手術においても原則第1選択として腹腔鏡補助下手術をしています。
肝胆膵専門の医師の入職により、今後関連した手術の件数の増加が見込まれます。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 112 56.27 25.09 0.89% 83.63
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 68 49.74 18.81 2.94% 81.63
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 33 7.24 5.18 0.00% 61.39
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 26 29.92 15.03 0.00& 74.15
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 24 8.42 6.19 0.00% 52.75
症例数に大きな変動はありません。

前年度同様に股関節大腿近位骨折が最も多い症例となっています。高齢化社会に伴い、転倒による大腿骨の骨折や脊椎の圧迫骨折などの増加が見込まれます。
当院の整形外科は大腿骨近位部骨折をはじめとして四肢の外傷、股・膝関節疾患、およびスポーツ外傷など、ほぼ整形外科全般の疾患に対応しています。
当院では急性期治療から回復期リハビリテーションまでの一貫した治療を行っているため、全国平均に比較して在院日数が長くなっています。
チームリハビリテーションを実践し、医師をはじめとしたリハビリテーションスタッフ、看護師、介護福祉士、ソーシャルワーカー、薬剤師、管理栄養士などがひとつのチームとなり、それぞれの専門性を生かしながら、患者さん一人一人に合ったリハビリを計画・サポートしていき、高い在宅復帰率を目指しているためです。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 65 33.31 15.64 0.00% 72.49
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 54 5.06 4.94 0.00% 72.74
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 40 23.10 8.18 5.00% 73.58
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 39 15.72 7.48 0.00% 61.72
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 38 22.61 9.68 2.63% 78.63
前年度同様、脳梗塞が最も多い疾患です。また、順位に変わりはありませんが、頭部外傷の件数が増加しており、これは救急患者受け入れを積極的に行っていることで増加したと考えられます。
外来においては脳疾患全般の診療を行うほか、完全予約制で物忘れ外来、ボトックス外来、頭痛外来といった特殊外来も行っています。
脳疾患は命に関わるものや、重度の後遺症をもたらすものが多く、治療も急を要するものが多いため、CTやMRIを24時間撮れるよう体制を整えております。
当院では、脳梗塞で入院した場合、急性期治療を終え、継続したリハビリが必要な患者さんには回復期リハビリテーション病棟へ転棟していただき、1日2時間以上(最大3時間)、365日充実したリハビリテーションを実施して早期の在宅復帰を目指しています。
このように、急性期治療から回復期リハビリテーションまでの一貫した治療を行っているため、全国平均に比較して在院日数が長くなっています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 152 2.00 2.76 0.00% 74.26
020340xx97xxxx 虹彩・毛様体の障害 手術あり
160250xxxx0xxx 眼損傷 手術・処置等1 なし
白内障手術は前年度より41件増加し、件数は年々増加しております。

当院では、白内障 緑内障 糖尿病網膜症 網膜静脈閉塞等の網膜疾患 加齢黄斑変性 等幅広く治療をしており、糖尿病網膜症、高血圧に関連している網膜血管閉塞は当院の内科医師と密に連携し外来診療しています。
2020年より緑内障や加齢黄斑変性、網膜色素変性に罹患されている方の生活向上に対応すべくロービジョン外来もはじめました。

また、白内障手術においては1泊2日入院とし、基礎疾患のある方や、ご高齢などで日帰り手術に不安を感じておられる方に対応しています。

視能訓練士※1 4名、眼科コメディカル※2 2名が在籍し専門的な検査を行っております。

※1 国家試験免許を保有している眼科専門検査員 ※2 眼科医会が認可した眼科検査員
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 15  3.07  2.54 0.00% 78.93
11012xxx99xxxx 上部尿路疾患 手術なし 14  2.29  6.64 0.00% 51.07
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 10  9.10 13.00 0.00% 68.70
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等
2020年9月より常勤医師が入職しました。今後件数が増加することが見込まれます。
泌尿器科は尿の通り道の臓器(腎臓、尿管、膀胱、男性生殖器など)の疾患を治療対象とする診療科です。

上部尿路疾患とは、尿路結石などで、全国に比べ在院日数が短いことがわかります。

また当院では最新のレーザー発生装置【Lumenis® Pulse™ 120H with Moses】を導入予定です。これにより、前立腺肥大症、尿路結石症の外科的治療で、より低侵襲で効果的な治療を提供できるようになります。

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初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 17 10 1 8
大腸癌 13 15 27 28 11 1 8
乳癌 1 8
肺癌 1 8
肝癌 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
がんの病期分類は、がんがどれくらい進行しているのかという病期・進行度を意味し、 Stage0からStageIVまであり、StageIVは最も進行しているがんです。

【胃癌】
ステージⅠ・Ⅳは前年度より5件増加しています。
胃がんと診断される人は男性に多い傾向にあり、50歳ごろから増加して、70歳代後半でピークを迎えます。男性では前立腺に次いで2番目に多く、女性では4番目に多いがんです。
参考資料)厚生労働省.がん登録 全国がん罹患数 2018年

【大腸癌】
全国的に悪性腫瘍の中で最も多い疾患です。前年度と比較してステージⅠ・Ⅱは減少し、ステージⅣは15件増加しています。
近年では、人間ドックや検診を受けることにより早期発見が可能になり、内視鏡的切除など身体的負担の少ない手術を受けることが可能です。術後の絶食期間を短縮し、早期退院を目指すERAS(Enhanced Recovery After Surgery)プログラムも実践しています。

乳腺専門の医師が2020年4月から入職し、これから乳癌治療の件数が増加することが見込まれます。

悪性腫瘍は、近年患者さん自ら人間ドックや検診を受けることにより早期発見されることも多く、早期治療を開始することにより根治可能となっています。

当院では、手術だけでなく、抗がん剤治療も行っており、外来通院での化学療法を必要とする患者さんのため、化学療法専用の部屋を設置しています。また、放射線治療が必要な方は治療可能な病院と連携を図っています。

質の高いチーム医療で患者さん個々の状況や考え方等に十分配慮した最適・最善の医療とケアを提供できるよう努めています。

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成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症
中等症 39 33.67 82.87
重症
超重症
不明
中等症の件数は前年度より76件減少し、全体でも166件から50件と大幅に減少しています。
原因を調査し、今後注視していきたいと思いますが、新型コロナウイルス感染症によってマスク着用、手指消毒、うがいなどの効果も考えられます。

前年度同様、中等症が最も多い結果となっています。中等症以上は高年齢傾向にあります。

A-DROPシステムの重症度別治療指針では、「軽症」の患者さんは外来治療が原則ですが、一部で高熱が続いて食事がとれない、咳がひどく睡眠が障害される、といったケースで入院となる場合があります。

肺炎の重症度分類は、A-DROPスコア※1を用いています。

※1 A-DROP:以下の項目のうち入院時(入院中に発生した場合は発症時)の状態に該当する項目の数
(1つの項目に該当すれば1点;5点満点)
・男性70歳以上、女性75歳以上
・BUN 21mg/dL以上または脱水あり
・SpO2 90%以下(PaO2 60Torr以下)
・意識障害あり
・血圧(収縮期) 90mmHg以下
【0点:軽症、 1~2点:中等症、 3点:重症、 4~5点:超重症】

※2 成人市中肺炎:病院外で日常生活をしていた人に発症する肺胞(はいほう:空気がたまるところ)の急性炎症

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脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 167 48.80 76.80 2.62%
その他 24 36.54 78.58 0.00%
最も医療資源を投入した傷病名のICD10コード(※)がI63$で始まる症例

※)ICD10コード「疾病及び関連保健問題の国際統計分類:International Classification of Diseases and Related health problem」とは、異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの体系的な記録、分析、解釈及び比較を行うため、世界保健機関憲章に基づき、世界保健機関(WHO)が作成した分類法です。

【解説】
前年度と比較すると、35件減少していますが、平均在院日数、平均年齢共に大きな変化は見られませんでした。

脳卒中は迅速な対応が求められることが多く、救急患者の受け入れも可能な限り行っており、発症後4.5時間以内の超急性期脳梗塞に対しては、積極的に血栓溶解療法(t-PA静注療法)を行っています。

当院では、急性期から回復期まで一貫した治療を行なうことができ、患者さんにとって安心した療養生活が送れると考えています。また、回復期病棟では365日リハビリテーションを行い、個人の状態や在宅環境に合わせ、充実したリハビリテーションを提供しており、少しでも早く自宅へ退院できるようフォーローアップ体制を整えています。その他、他施設にて急性期治療を終了し、回復期リハビリテーションが必要な患者さんも積極的に受入れています。

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診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 86 1.26 1.33 0.00% 68.40
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 76 1.89 4.11 0.00% 60.71
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 49 0.94 3.24 0.00% 37.82
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 33 0.24 1.15 0.00% 70.48
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 32 5.19 16.69 0.00% 76.50
症例数は前年度と比較して、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術が48件、腹腔鏡下胆嚢摘出術が41件増加しています。
肝胆膵専門医師の入職や乳腺専門医師の入職に伴い、新たな領域の手術も増加しています。

成人のヘルニアは自然に治ることはありませんので治療は手術療法が原則となり、当院では腹腔鏡手術を積極的に行っています。
結腸悪性腫瘍の手術においては、腫瘍が特に大きい場合や穿孔がある場合などを除き、腹腔鏡補助下手術の適応としています。
さらに、直腸悪性腫瘍の手術も15件行っており、大腸悪性腫瘍手術の大部分を腹腔鏡下手術で行っています。
また、術後の絶食期間を短縮し、早期退院を目指すERAS(Enhanced Recovery After Surgery)プログラムを導入しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 102 3.39 45.27 1.96% 80.86
K0811 人工骨頭挿入術(股) 等 59 7.36 54.71 0.00% 83.64
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 59 3.03 16.25 1.69% 61.03
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) 等 26 3.58 15.81 0.00% 57.62
K0821 人工関節置換術(膝) 等 24 5.38 47.33 0.00% 75.13
前年度と比較して骨折観血的手術の大腿部、前腕部ともに22件増加しています。
手術の 第1位と第2位は大腿骨頸部骨折等に対する手術です。平均年齢も80歳代と高齢であることがわかります。
当院では急性期治療から回復期リハビリテーションまで一貫した治療を行っているため、術後の在院日数が長くなっています。
骨折は、手術だけで治癒できるものではなく、術後早期のリハビリテーション、退院後のリハビリテーションや通院を継続するようにして、在宅復帰を目指し、受傷前に近い日常生活を送れるようにサポートしています。

また、当院にはスポーツ専門外来があり、若年層への治療も行なっており、幅広い年代へ対応しています。
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 62 0.23 1.84 0.00% 64.97
K654 内視鏡的消化管止血術 33 5.12 24.09 0.00% 70.73
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴うもの) 31 6.26 6.39 0.00% 78.13
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 21 6.57 16.24 0.00% 78.62
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 21 2.76 11.62 0.00% 72.10
消化器疾患の手術が主で、最も多い手術は内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術です。前年度と比較して消化管止血術が21件増加しています。
胆道ステント留置術は、狭くなっている胆道にチューブやステント(金属製の網状の筒)を挿入して胆汁の流れを良くする手術です。
総胆管結石、胆管炎等による発熱や腹痛、黄疸が主症状の急性疾患は緊急の処置が必要となるため行います。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 151 0.00 1.00 0.00% 74.26
K274 前房内異物除去術
K269 虹彩整復・瞳孔形成術
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合)
水晶体再建術は、前年度より38件増加しています。

当院で行っている眼科の手術は、高齢者の方に多い白内障の治療のため、水晶体の代わりに【眼内レンズ】と呼ばれる人工のレンズを挿入する「水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの)」です。日帰りで行う医療機関も増えてきていますが、高齢者に多い手術であるため、当院では安全面を最優先し、1泊2日の入院としており、入院当日に手術を受け、翌日に診察を受けてから退院としています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 等 22 4.59 24.45 0.00% 84.00
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 12 118.50 120.25 41.67% 77.67
K1742 水頭症手術(シャント手術)
K386 気管切開術
慢性硬膜下血腫の手術は、前年度と比較して8件増加しています。

慢性硬膜下血腫とは、忘れてしまうような軽微な頭部外傷などの後、通常1~2ヶ月かけて、頭蓋骨の下にあり脳を覆っている硬膜と脳との隙間にじわじわと血液が貯まってくる病気です。血腫が脳を圧迫した結果、頭痛、物忘れ、認知症症状などの精神症状、失禁、半身に力が入らない、歩行障害、など多彩な症状を呈する事が多いです。また、アルコール多飲者や高齢者に多く発症すると言われています。

慢性硬膜下血腫の治療法として外科的治療が推奨されており、慢性硬膜下血腫洗浄・除去術という手術をします。この手術では、局所麻酔で頭蓋骨に小さい孔をあける穿頭術を行い、血腫を吸いだし、生理食塩水で洗浄します。

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その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる 10 0.28%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 20 0.56%
異なる 11 0.31%
前年度と比較して、【手術・処置等の合併症】は、4件減少しました。

敗血症とは、生命を脅かす感染に対する生体反応です。組織障害や臓器障害をきたすため、全身管理および治療が必要になります。いつ、誰にでも、どんな感染症からも発生し、体のいかなる部位にも影響をあたえることがあります。
参考資料)日本集中治療医学会、日本救急医学会、日本感染症学会監修情報サイトより

一人ひとりの患者さんについて、リスク(併存症や習慣、体格、精神状態、年齢)の有無や種類、その程度などを評価することにより、術前・術後の管理を徹底し、件数の減少に努めていきたいと思います。

当院における『手術・処置等の合併症』は、ポリープ切除後の出血、透析シャントの閉塞・狭窄、吻合部狭窄手術創の離開、人工関節の脱臼、などがあります。

更新履歴

2021/09/22
令和2年度 病院指標の公開

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